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新型デミオ 2014のスペックが発表!試乗前にNEW DEMIOを研究する

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 新型マツダデミオ(Mazda 2) が2014年7月17日に発表となった。  

コンセプトカーHAZUMIの大きな反響で話題となっていた新型デミオがいよいよ発表。
エクステリアデザインは立体的な魂動デザインを踏襲している。Aピラーを後方へと引き、相対的にフロントタイヤを前に出したデザインはHAZUMIに近いもので新しい。Bピラーから後半、Cピラーからリヤタイヤへと落ちるラインは従来モデルに近いものとなっているようだ。ボンネット後端の地位は高め、厚めのフロントフェンダーに魂動ラインが入る。サイドウインドは従来モデルほどウェッジシェイプを強調したものではなく、落ち着いた大人の雰囲気となった。

※写真はマツダが発表したリリースのものとネット上に公開されていたスクープ画像を流用。
ここからはネット上に流れている信頼性の高そうな情報などから新型デミオを推測、研究してみたい。
(未確認情報もあるため、間違いがあれば後日内容を訂正します)

新型デミオの特徴は1クラス上を行くエクステリアデザイン、インテリアデザイン、シャシーセッティング、そしてエンジンはフルスカイアクティブとなり、9月発売の1300ccのガソリン(135万円〜)に加え、10月発売の1500ccのディーゼルターボ(178万円〜)が新たに設定され、現在のところ1500ccガソリンエンジンの設定はないとの情報が最も信憑性が高い。

 

 

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『SKYACTIV-D 1.5』は2.2ℓバージョンと同様のコンセプトで小排気量ディーゼルで最も低い14.8という低圧縮比を実現しながら、理想の空燃費を目指しているが2.2ℓがツインターボを採用しているのに対して1.5ℓはシングルターボ(可変式)を採用しているのが特徴だ。ボア×ストロークは76.0 × 82.6mmのロングストローク、インタークーラーは水冷式を採用した直列4気筒4バルブDOHCターボだ。最高出力105PS / 4000rpm、最大トルク25.5kgf  / 1500-2500rpm (6MTは22.4kgf)という2.5ℓのガソリンエンジン並のトルクを低回転域から発生し、パワフルな加速を実現すると共にアイドリングストップ技術『i-stop』と減速エネルギー回生システム『i-ELOOP』と新設計の高効率トランスミッション『SKYACTIV-DRIVE』の採用などによって30km/ℓ以上という内燃機関エンジン車最高のモード燃費(HV車、軽を除く)を実現し、環境性能との両立をはかる。

特に注目は全車に用意される6AT(6速オートマチックトランスミッション)だ。熟成させれたトルコン式オートマチックは上級モデルのアテンザ、アクセラで採用され、トルコン式らしいスムーズな変速フィールが特徴。多段化されたメリットとロックアップ領域を広げたによる加速レスポンスの良さ、低燃費性能には定評がある。デミオクラスとの組合せが初となるため、上質な走りはもちろん、軽量コンパクトな車体との組合せでどのような走りと実用燃費を見せるのか注目だ。
ディーゼルエンジン搭載の車両のみに設定された6MTも注目したい。こちらも従来モデルまでの5速から6速へとグレードアップした『SKYACTIV-MT』を採用。クロスレシオ化によって有効トルクを使ってのスポーティーな走り、低燃費走行との両立にも期待が持てる。
車両重量は6MTモデルが1080kg、6ATモデルが1130kgとなっており、それぞれ軽油タンクは35ℓ、44ℓとなっているようだ。

1.3ガソリンエンジン車は全車SKYACTIVとなり、ベーシックグレードの価格は上昇したが、初の6ATとの組合せと上質なデザインとの組合せでプレミアムコンパクトとしての資質を高めている。5MTの設定があるのもマツダらしい。

1.5ディーゼルターボ、1.3ガソリン共に4WDとFFが設定される。
これまでの『ベーシックデミオ』として長く愛されてきた100万円前後の低価格領域のモデルを持たないことがユーザーにどのように受け入れられるのか、大いに注目したい。(※まだ決定ではないのかもしれないが可能性が非常に高い。従来モデル(現行モデル?)のDEデミオは13C-VⅡのみは、今週末ごろまでオーダーできるらしい。モデル末期でもコスパ高し!欲しい人は急げ!)

 

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新型デミオのサイズは全長4060mm × 全幅1695mm × 全高1500mm 、ホイールベース2570mmとやや大きくなったものの5ナンバーサイズに収まる。デザイン、居住性、安全性などの両立が難しい現代のクルマにおいては、これらを全て優先し、5ナンバー枠である1700mmを越える全幅を持つモデルが多い。一方、日本で『足』としてコンパクトカーを使った際に5ナンバー枠の扱い易さはこの上ない。昨今の軽自動車ブームの一因には『日本で扱いやすい全幅』という項目も含まれているだろう。そして軽自動車は時にデミオクラスを越える価格帯(150万円以上)であっても質感の高い内外装によって、コンパクトカーの客層をも奪い始めている。
コストダウンの目立つコンパクトカーよりも上質さを求めた軽自動車に魅力を感じているユーザーも多いのではないか。一方、ダウンサイジングで上級車からの乗り換えユーザの選択肢として、ちょっとプレミアムな欧州輸入車が人気だがこちらは230万〜300万円前後が多い。この中間となる150万円〜230万円のクラスで勝負をかけようというのが今回のデミオだろう。輸入プレミアムコンパクトに迫る質感と日本車ならではの高い信頼性、勢いに乗るマツダSKYACTIVテクノロジーは十分な商品性が感じられるが果たしてこの勝負どうなるのか。


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インテリアは個性的かつシンプルなデザイン。アクセラと同じくスポーティーなセンターメーターを採用し、ヘッドアップディスプレイ、マツダコネクト採用など兄貴分アクセラのデザイン、装備に準じている。ステアリングの形状、スポーク部、ドアハンドルやスイッチ類なども同様、クラスを越えた質感を持つ。デミオ独自のデザインとしては3つのエアコン吹出口によるドライバー重視のコクピットデザインだ。もうひとつの吹出口は助手席側中央寄りあり、ハザードスイッチと共にセンターパネル内の四角いデザインに溶け込ませている。その下にはドアパネル同様ソフトな生地の貼られたパネルが入り、センターコンソールはニーパッドにあたる形状の部分とドアパネルでドライバーを包み込むようにデザインされ、まさにコクピット感覚だ。上級モデルは本革シフトブーツやシルバ―加飾など、最新のマツダらしい拘りクオリティをコンパクトなデミオにも投入している。

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シートはオーソドックスなデザインながら、このクラスでは珍しく本革シートを選択できるなど、デミオが目指すプレミアムコンパクトの世界にマッチした装備が選択できる。デザインも独創的な配色、ラインが施される。

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ホイールはベーシックモデルが15インチ、上級モデルが16インチモデルとなっており、ベーシックモデルにあった14インチはなくなってしまったが、15インチを基本とした設定は近年の過剰なインチアップブームに乗らない、適正なサイズ選択に好感が持てる。

以下はマツダニュースでが7月17日に正式リリースとして出した文面のコピー。

 

 

 

 

2014年07月17日

 

mazda News Release

マツダ、新型「マツダ デミオ」の生産を防府工場で開始

−今秋より、日本から順次グローバルに導入−

 

 マツダ株式会社(以下、マツダ)は、約7年ぶりにフルモデルチェンジした新型「マツダ デミオ(海外名:Mazda2)」の生産を防府第1工場(山口県防府市)で開始し、本日、外観などを世界初公開しました。新型「デミオ」は、「マツダ CX-5」、「マツダ アテンザ(海外名:Mazda6)」、「マツダ アクセラ(海外名:Mazda3)」に続き、「SKYACTIV技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用した新世代商品の第4弾です。今秋より、日本から順次グローバルに導入を開始する予定です。

 

新型「マツダ デミオ」(日本仕様)
新型「マツダ デミオ」(日本仕様)

 

 新型「デミオ」は、これまでの新世代商品で培ってきた思想や技術のすべてを、進化させつつコンパクトなボディに凝縮することで、セグメントの常識を超える高い機能と価値を提供します。「魂動」に基づくデザインでは、クラスを超える存在感と生命感を実現。また「SKYACTIV技術」では、これまでの新世代商品の設計思想をベースにコンパクトカー向けに新開発したエンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーなどにより、走る歓びと優れた環境・安全性能を両立します。さらに、ドライバーの危険認知・判断をサポートする先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」や、新世代カーコネクティビティシステム「Mazda Connect(マツダ コネクト)」*1などの最新装備も幅広く採用します。

 

 搭載するエンジンは、2.5Lガソリンエンジン並みのトルクフルな走りと優れた燃費・環境性能を両立する新開発の小排気量クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」のほか、新世代高効率直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」、「SKYACTIV-G 1.3」を市場毎に適切なラインナップで展開します。国内市場には「SKYACTIV-D 1.5」と「SKYACTIV-G 1.3」を導入する予定です。

 

 「デミオ」は1996年の初代モデル発売以来、モデルチェンジのたびにセグメントに新しい価値を提案し、グローバルに240万台以上を販売しているマツダの基幹モデルです。マツダは、4代目となる新型「デミオ」においても、世界中のお客様に新しいコンパクトカー像を提示していきます。

 

■展示イベントのお知らせ:

 7月19日より順次、全国7都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡)において新型「デミオ」などの展示イベントを実施する予定です。詳細については以下のサイトをご参照ください。

 

Mazda Be a driver. Street

http://www.mazda.co.jp/beadriver/event/keyaki/

全国7都市展示イベント

http://www.demio.mazda.co.jp/pre/event/

 

  • *1 日本、米国、カナダ、メキシコでの名称。その他の市場での名称は「MZD Connect」。

 

 

 

新型デミオが位置するBセグメントサイズのプレミアムコンパクトは日本でオールマイティに使える人気のカテゴリーだ。街中で取り回し易く、高速走行時の安定性、安全性も日本の法定速度では十分な上、搭載エンジン排気量や車両重量などのバランス関係から、『実用燃費』でトップクラスのクルマを創り易い。しかし近年の国産車ではコストダウンばかりが目立つがインテリアの材質、デザインが多く、走りの質感も今一歩、上級クラスからのダウンサイジング(小さいクルマへの乗り換え)に耐えられると胸を張れるモデルは少なかった。
新型デミオはデザイン、エンジニアリング、環境性能はもちろん、マツダだけにスポーティな走りにも期待が持てる実に魅力的なモデルだ。デザインはもちろんのこと、その走りは期待に応えるものとなっているのか? 

新型デミオの試乗が今から楽しみだ


自動車研究家
出来 利弘

デミオの公式ホームページはこちら
デミオの動画はこちら
※詳細な確定情報が確認取れ次第、ここに追記します

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