4月16日 次期NDロードスター・シャシーが北米ニューヨークショーで公開されました
注目を集めていた次期NDロードスターのベアシャシーが北米ニューヨーク国際自動車ショーでワールドプレミアされた。
新型ロードスターの発売時期は未定。
『歴代ロードスターで最もコンパクト』であること、『現行モデルから100kg以上の軽量化の実現を目指している』というのだから楽しみだ。エンジンは更に中央へ、そして低重心へと進化するということでますます走りに期待が持てる。
安全装備の充実や様々な規制によって、軽量コンパクト化は現代のクルマにおいて実現が非常に困難となっている。
基本に忠実に原点回帰し、更なる最新技術で進化させたロードスターがそれを達成しているのであれば、
マツダはこれからの時代に必要な技術力を世に示すと同時にライトウェイトFRの魅力で
『25年前のあの時』のように再び世界中を熱狂させることが出来るかもしれない。
スカイアクティブシャシー初のフロントミドシップFR
リヤマルチリンク
リヤマルチリンク
フロントアルミ製ダブルウィッシュボーン
※追加したこの写真はニューヨーク国際モーターショーに行かれたモータージャーナリストの岡崎五朗さんからご提供いただいた写真です。
この写真から解る事を見ていきたい
基本構造は現行NCロードスターの流れを踏襲したサスペンション構造
(フロント・ダブルウィッシュボーン /リヤ・マルチリンクサスペンション)を採用しながらも
ホイールハブボルトが4穴であること、小さめのブレーキローター&キャリパーであることことから
車両重量はかなり軽量である可能性が高い。フロントサスペンションは正面から見た際の傾きが大きい。
エンジンの後退と相まって十分なショックストロークを確保したまま異例に低いボンネットを実現しているのではないか。
またリアサブフレームの取付け位置など最新のSKYACTIVシャシーに通づる技術の応用が見受けられる他、
余分にリヤオーバーハングへとはみ出さないように考慮されたようにも見受けられる。
エンジンサイズから見てホイールベースがNCより若干短くなっているのではないだろうか。
エンジンはSKYACTIV 1.5Gのようだが、若干傾けて搭載され、軽量な樹脂製インテークマニホールド側を上部に、重量のあるであろうエキゾーストマニホールド側が下部に来るようにレイアウトされている。そしてこのエンジンは歴代ロードスターで最も軽量である可能性が高い。かつての1.6ℓ、B6エンジンはスチールブロック、アルミ製カムカバー。今回のエンジンはNC、アクセラと同じくアルミブロック、樹脂製カムカバー。現代の最新シミュレーション技術はエンジン内部の肉薄化が可能となっており、最新エンジンの強みだ。ロードスター初の電動パワーステアリングを採用している可能性は高い。
全てのパーツが軽量コンパクト化と低重心化に向けて、マツダの意欲が感じられる。
自動車研究家
出来利弘
ニューヨークショーでは現行モデルベースの『Mazda MX-5 Miata 25th Anniversary Edition』も同時公開された。
マツダ25th記念サイトで公開している情報はこちら
その中にあるマツダのニューヨーク国際モーターショーのリリースはこちら
マツダ公式Zoom Zoom blog はこちら
岡崎五朗さんのfacebookにロードスターのシャシー詳細画像
以下はマツダの公式ホームページNewより転載
マツダ、ニューヨーク国際自動車ショーで「MX-5」の25周年記念車を公開
マツダ株式会社(以下、マツダ)は本日、「Mazda MX-5(日本名:マツダロードスター)」の誕生25周年を記念した特別仕様車『Mazda MX-5 Miata 25th Anniversary Edition』を、「ニューヨーク国際自動車ショー」*1において世界初公開します。また、マツダは「MX-5」の次期モデルに採用する新開発「SKYACTIV(スカイアクティブ)シャシー」も、初めて公開します。
「MX-5」は、「走る歓び」を訴求するマツダのクルマづくりを象徴する商品です。1989年の発売以来、ライトウェイトスポーツカー特有の“Fun(楽しさ)”を一貫して提供することにより、「MX-5」は国や文化、世代を超えた様々なお客様からご支持をいただいております。累計生産台数は94万台*2を超え、「2人乗り小型オープンスポーツカー販売台数世界一(90万台以上)」として、ギネス世界記録*3に認定されています。
今回公開する『Mazda MX-5 Miata 25th Anniversary Edition』は、「MX-5」がお客様とともに共有してきた25年分の“Fun”を集約させた特別仕様車です。電動ルーフを採用した「パワーリトラクタブルハードトップ車(6MTおよび6AT)」をベースに、ソウルレッドプレミアムメタリックの外板色、ルーフ・Aピラー・ドアミラーのブラック塗装、オフホワイトのレザーシートおよびドアトリム、手塗り仕上げのインテリア装飾パネル、ビルシュタイン社製ダンパー等を採用、各部に「こだわり」を反映した仕様となっています。
また、次期「MX-5」に採用する新開発「SKYACTIVシャシー」も、本日公開されます。当展示は、エンジンとシャシーを組み合せたものであり、SKYACTIV搭載車初となるフロントミッドシップエンジンと後輪駆動のレイアウトを示しています。歴代MX-5の中で最もコンパクトなレイアウトを実現しながら、エンジンをさらに中央寄りに配置するとともに、低重心化を図っています。また、優れた剛性・衝突安全性能を確保しながら、車両重量は現行モデル比で100kg以上の軽量化を目指します。
マツダの山内 孝(やまのうち・たかし)代表取締役会長は次のように述べています。「MX-5の原点となるコンセプトは、ライトウェイトスポーツカーならではの楽しさ、すなわちドライバーの意のままにクルマが動く楽しさを提供することです。我々はMX-5がデビューしてから25年間にわたり、年々高まる環境・安全性能への要請に応えつつ、ライトウェイトスポーツカーの「楽しさ」を継承し続けるために常に進化を超えて革新に挑んで参りました。つまり、MX-5の25年間は、『守るために変えていく』歴史であったと言えるでしょう。」
■「ニューヨーク国際自動車ショー」におけるマツダの出品車両・技術*4
■「マツダロードスター」25周年アニバーサリーサイト 日本語URL:http://www.mazda.com/jp/stories/history/roadster/roadster_25th/ 英語URL:http://www.mazda.com/stories/craftmanship/mx-5/mx-5_25th/
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